目次
実験概要
主な準備物
製品とカタログ番号
プロトコル概要
引用文献
実験概要
35S-メチオニンや35S-システインなどの低エネルギーβ線放出核種による細胞の代謝標識は、生体内でのタンパク質の生合成、成熟、分解をトレースするためによく使用されます。
細胞内のメチオニン含有タンパク質の35S標識は、メチオニンを含まない培地を使用します。
放射性標識タンパク質は、2次元SDS-PAGEによる分離とオートラジオグラフィーまたはリン光イメージングによる検出で同定・定量されます(他の検出方法も可能です)。
網状赤血球溶解物または小麦胚芽抽出物を使用した無細胞タンパク質翻訳にも35S-メチオニンを使用することができます。
主な準備物
細胞標識アッセイ
・35S標識メチオニン
・細胞
・メチオニンを含まない培地
・PBS
・DNase / RNase
・組織培養装置
・ゲル電気泳動試薬および機器
・オートラジオグラフィー用フィルム
・必要に応じて、フィルム現像剤、またはリン光イメージャー
無細胞タンパク質翻訳
・35S標識メチオニン
・無細胞タンパク質翻訳システム(網状赤血球溶解物または小麦胚芽抽出物を使用)
・テンプレートRNA(in vitro翻訳する場合)またはDNA(in vitro転写/翻訳する場合)
・リボヌクレアーゼ阻害剤(RNasinなど)
製品とカタログ番号
詳細はこちらをご覧ください。(ページ内 “放射性標識メチオニン35S” )
メチオニン選択のヒント
放射性標識35Sメチオニンおよび35Sシステイン製品
アッセイ用の製品を選択するために、上記のフローチャートを参照してください。適切な製品選択のための追加の情報はこちらをご参照下さい。(ページ内 “放射性標識メチオニン 35S”)
35S標識化合物の取り扱いに関する注意事項
・35S標識化合物を含む溶液は、揮発性の放射性副産物を放出する可能性があるため、活性炭トラップ(NEX033T)でバイアルを開けることをお勧めします。
・35Sメチオニンとシステインで細胞をインキュベートするときは、揮発性の副産物を捕捉するために活性炭を使うことをお勧めします。
プロトコル概要
細胞標識
引用文献
細胞標識
Bizios, N. Eukaryotic cell labeling and preparation for 2-D. Methods Mol. Biol112, 49-52 (1999).