低線量率被ばく後の発がん影響─動物実験において─

Isotope News2018年2月号より、ライフサイエンス分野、医学分野等に関連する記事をご紹介いたします。

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著者:柿沼 志津子,鶴岡 千鶴
概要(はじめに):2011年3月に発生した東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故後、それまで以上に放射線による健康影響に関する正しい理解が求められるようになっている。この事故により、物理的半減期の長い137Csが環境に放出された。そのため、長期にわたり少しずつ被ばく(低線量・低線量率被ばく)した後に現れてくる晩発影響、特に発がん影響に対する関心が高まっている。本稿では、これまでに明らかになっている低線量率被ばく後の発癌を疫学及び動物実験の両側面から示すと共に、昨年筆者らが報告をした「低線量・低線量率被ばくに起因する発がんリスクを直接的に評価」について解説する。また今後の低線量。低線量率被ばく影響をより正しくわかりやすく評価するために必要なことを考察する。