L-[11C]メチオニン注射液中に混入するヨウ素由来不純物の測定法に関する検討

RADIOISOTOPES 67 巻 (2018) 3 号より、ライフサイエンス分野、医学分野等に関連する記事をご紹介いたします。

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著者:小松 由紀子, 西嶋 剣一, 大曲 茂生, 金井 泰和, 仲 定宏, 東川 桂, 海老田 陽子, 志賀 哲, 畑澤 順, 玉木 長良, 久下 裕司

抄録:L-[11C]メチオニン注射液に混入する恐れのあるヨウ素由来不純物の測定法について検討した。試料には、L-[11C]メチオニン注射液、及び気化したI2を直接あるいはアスカライトカラムに通じた後にメチオニン合成を模した経路に導入・回収した試料を用いた。ICP-MS法、HPLC法、ジエチルパラフェニレンジアミン法により、全ヨウ素、ヨウ化物イオン、I2を各々測定した。導入したI2は、アスカライトカラムによりほとんどが捕集された。L-[11C]メチオニン注射液中のヨウ素由来不純物は、主にヨウ化物イオンとして存在し、HPLC法により検出できた。HPLC法により、簡便かつ迅速にL-[11C]メチオニン製剤中のヨウ素由来不純物を評価でき、製造工程管理に役立つと考えられた。