神経内分泌腫瘍の核医学診断と治療~今後の展開~

Isotope News 2017年4月号より、ライフサイエンス分野、医学分野等に関連する記事をご紹介いたします。

なお、掲載記事一覧はこちらからご覧になることができます。

全文をダウンロードする[PDF]

著者:高野 祥子,金田 朋洋,小林 規俊,市川 靖史,井上登美夫

概要(はじめに):2016年1月,長らく承認が待ち望まれた核医学診断薬オクトレオスキャン®の本邦での発売が開始され,その対象疾患である神経内分泌腫蕩の画像診断は大きく進歩したといえる。しかし欧米では20年以上前から承認され日常診療で当たり前に使用されていたものである。本邦では,対象が希少疾患であることや,RIに対する複雑な法規制などが障壁となり,薬事の承認申請が進まなかった経緯がある。それではなぜ,今になって承認されたのだろうか。
そもそも神経内分泌腫蕩は,希少疾患ではあるが,今核医学会を中心に世界的に注目を集めている。なぜだろうか。
本稿では神経内分泌腫蕩と,それに対する核医学診断と治療,そして今なぜオクトレオスキャン®が承認されたのか,なぜこの疾患が注目されているのかを概説し,更に今後の展望,日本の核医学が抱える問題点についても触れていきたい。