小動物用X線CTを用いた矮小ラットの体組成の加齢変化の測定

RADIOISOTOPES 65 巻 (2016) 6 号より、ライフサイエンス分野、医学分野等に関連する記事をご紹介いたします。

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著者:佐々木 徹, 新海 正, 田原 正一, 倉本 和直, 金子 孝夫, 近藤 昊

抄録:成長ホルモン分泌不全性低身長症では肥満を示すことが知られている。しかし,GH欠乏において皮下と内臓脂肪量のどちらが優位に増加するのか,また,体組成の加齢変化は明らかにされていない。本研究は自然発症矮小ラット(SDR)とその対照であるSprague-Dawleyラット(SD)の腹部の皮下と内臓脂肪量の加齢変化を,X線CTを用い同一の動物で検討した。小型小動物用X線CT装置でラットの皮下と内臓脂肪の加齢変化を弁別して解析することができた。SDRはSDに比べて脂肪肥満傾向を呈した。この肥満は皮下脂肪を主体とし,内臓脂肪にはよらないことがわかった。腹部の脂肪率はSDR, SDのいずれも加齢に伴って増加した。しかし,内臓脂肪の増加率は皮下脂肪に比して顕著であった。