安定同位体呼気試験の消化器疾患診断と治療効果への応用

RADIOISOTOPES 63 巻 (2014) 12 号より、ライフサイエンス分野、医学分野等に関連する記事をご紹介いたします。

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著者:石井 敬基

抄録:13C呼気テストのさらなる普及を目的に,肝・膵・大腸疾患の診断や病態把握,及び抗癌剤S-1の抗腫瘍効果予測における有用性を検討した。慢性肝疾患の病態把握にL-[1-13C]phenylalanine呼気試験の30分値が有用であることを示した。膵外分泌評価にN-benzoyltyrosyl[1-13C]alanine呼気試験が有用であり,膵外分泌障害診断が可能であった。[1-13C]sodium butyrate注腸呼気試験は潰瘍性大腸炎の炎症の活動性を反映していた。抗癌剤S-1の抗癌効果は,S-1初回内服3時間後の[2-13C]uracil呼気試験で予測できる可能性を示した。